
9月16日、大阪公立大学中百舌鳥キャンパスにて、第1回「能勢ネイチャーポジティブプロジェクト(以下、能勢NPPJ)事業推進会議」を開催しました。
プロジェクトの進捗と本会議の役割を共有した後、現在支援を行っている4つのサイトにおける「順応的管理」の計画案と、その評価指標について活発な議論が行われました。
自然環境は常に変化し、完璧な予測は不可能です。そのため、保全計画を立ててモニタリングを行い、予測していた結果と異なった場合に原因を分析して臨機応変に計画を軌道修正していく管理手法(=順応的管理)が重要となります。能勢NPPJでは、保全活動による自然への負の影響を最小限に抑え、プラスの効果を最大化していくため、これまでの取り組みをベースにしつつ、この順応的なアプローチをさらに強化・徹底していく方針を共有しました。
順応的管理を進めるうえで何より重要なのが、保全活動の効果を適切にモニタリング・評価するための「評価指標」の設定です。客観的かつ定量的に変化を捉える指標があるからこそ、取り組みの成果や軌道修正の必要性を正しく判断することができます。
あわせて、この指標は地域住民やボランティア、事業者、行政、研究者など、多様な立場の人々が関係する本プロジェクトにおいて、状況を共有するための「共通言語」としての役割も果たします。
会議では、各サイトで長年蓄積されたデータをもとに策定した管理計画や評価指標の妥当性について、委員の皆様から専門的な知見に基づくご意見やアドバイスをいただきました。今後はこの計画に基づき、効果的な保全活動とモニタリングを実行してまいります。

最後の意見交換では、能勢町でも課題となっているニホンジカ被害の対策について、他地域での先駆的な事例や知見をご共有いただくなど、非常に濃密な時間となりました。
能勢NPPJでは、専門家の科学的知見によるサポートを受けながら、能勢町および周辺地域全体でのネイチャーポジティブ実現に向けて、着実に取り組んでまいります。
今後の展開にぜひご注目ください。
今回ご出席いただいた専門家の皆様(敬称略)
【委員】
上田昇平(大阪公立大学/動物生態)
上田萌子(大阪公立大学/緑地環境)
高柳敦 (元京都大学/動物生態)
栃本大介(神戸市/森林環境)
天満和久(貝塚市立自然遊学館/昆虫)
平井規央(大阪公立大学/昆虫)
藤原宣夫(大阪公立大学/森林生態)
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