新型コロナウイルスの感染者数が減少し、コロナ禍もようやく落ち着くかと思われた矢先、オミクロン株が出現して、また予断を許さない状況になりました。この2年間、当協会も従来どおりの活動ができないことが多かったのですが、そのような中でご支援を継続してくださった皆様、本当にありがとうございます。
「脱炭素」や「カーボンニュートラル」という言葉を日常的に耳にするようになりました。一方で、「生物多様性」がニュース等で採り上げられることは、気候変動に比べるとまだまだ少ないように感じます。
しかし、例えば多種多様な樹木から構成される森林は、炭素吸収能力も高いため、樹木の多様性を保全することが気候の安定化にもつながるなど、気候変動対策と生物多様性の保全を統合して考えることが求められています。また、新型コロナウイルスのパンデミックも契機となり、公衆衛生や人の健康と生態系の健全性の関係についての議論も盛んになりました。そして、生物多様性の保全という大きな目標に向けての基礎となるのが、地域に固有の生きものや、生きもののつながりを守ることなのだろうと思います。
当協会はこれからも、和泉葛城山ブナ林や三草山ゼフィルスの森、地黄湿地などの保全に力を注ぎ、大阪府内各地で活動する同じ目標を持った方々と連携しながら、多様な生きものが生息できる環境やみどりの大切さを伝えてまいります。来年もよろしくお願い申し上げます。
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