
11月11日と13日の2日間、大阪教育大学の柏原キャンパスで森林ESD体験授業を行いました。小中学校の教員を目指す学生さんたちが、将来、ESD授業を行う際の参考にできるよう、「どこでもできる森林ESD」をテーマにキャンパス内の木々を観察し、持ち帰った葉っぱなどを使って図画工作を行います。大阪森林インストラクター会の皆さんを講師に迎え、子どもたちにも親しみやすいネイチャーゲームを取り入れたアクティビティに取り組みました。

11日の最初のプログラムは、和紙と同じ色を自然の中で見つける<森の色合わせ>です。画用紙に5色の和紙を貼った自作の「パレット」を手に屋外へ。触るとかぶれる植物などについて注意を受けた後、パレットと照らし合わせながら色を探します。同じ色なのに、人によって葉っぱや枝、石など、選ぶものはいろいろ。

2つめのアクティビティ、<森の美術館>では大小さまざまな額縁で自然の風景を囲んで、
「作品」に仕立てました。グループで相談しながら自然を見つめ、個性的なタイトルをつけて完成させます。この時間、この場所でしか作れない、たくさんの素敵なアート作品が並びました。

13日は<ネイチャービンゴ>からスタート。
「すべすべした葉」「赤い実」「においのする葉」などのお題を、緑豊かなキャンパスを歩きながら五感をフルに使って探します。まずはみんなで目をつむって音を聞き、風や光を感じ、五感を研ぎ澄ます練習をした後、思い思いの場所へ。
「キンモクセイの花はちょっと黄色が残ってる」「この葉っぱはお菓子の屋台のような甘い匂い」など、かわす言葉には発見がいっぱい。森林インストラクターの皆さんが学生さんに寄り添い、アドバイスをしてくださいました。


続いて、色とりどりの葉を教室に持ち帰り、<落ち葉ステンドグラス>を制作。赤や黄色に色づいた葉が光を透してとてもキレイです。全ての作品を窓に貼り、鑑賞会をして授業を終えました。

授業を受けた学生さんの感想の一部を紹介します。
(11日)
こんな色はないだろうと思うような色であっても、葉っぱの裏側や、枝の色を使い、上手く表現している班があり、感心させられました。
時期によって木々の色も変化するので何度やっても新しい見え方ができるのも自然ならではだと感じる。
身近な場所のものや景色を限られた枠内でトリミングするために、自分の普段何気なく見たり通り過ぎたりしている場所の魅力的な部分を改めて、まじまじと、ピンポイントで探すきっかけになるワークショップだとわかった。
落ち葉や樹皮など自然に落ちてきた素材だけを使うというルールを設定することで、植物を傷つけない姿勢を学ばせることができる。自然には限りがあり、人間はそれを大切に扱う必要があるということを、作品づくりの体験を通して理解できる。
(13日)
カツラの葉をちぎったりもんだりすると、べっこう飴のような砂糖を熱したときのあまいにおいになることがわかって楽しかった。また細長い実を探していた時に、上を見上げると手のひら以上の大きさの黄色い実を見つけて採って触ってみたいと思った。
今回の授業の中で、自然のものを素手で触ることに抵抗がありました。だから、最初の方はみんなの様子を見ることしかできなかったけれど、ドングリを見たとき、想像以上にドングリが光輝いていて、思わず手に取ってしまいました。そこからは自然のものに対しての抵抗感がなくなり、色々な植物に触れることができました。
葉は小学校では網状脈と平行脈があると習うが、そのような区別だけではなく、フィールドワークをすることツルツルな葉やベタベタな葉、ギザギザした葉、匂いのある葉など植物によって区別の仕方は様々あるということを学ぶことができると考えた。図画工作をしつつも理科の勉強もできるという利点がある。
実際に自分が動き、物を見つけて、それを用いて作品を作るというのは、人によって材料が違うことで、できるものの色や形がそれぞれ異なるので、いつもの授業よりも大きな刺激を得ることができると思いました。このような授業は、児童が普段より主体的となると感じました。
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