9月7日、能勢の「ボウケンノモリのせ」でデイキャンプを行いました。朝から快晴で暑くなりそうな中、元気に参加してくれたのは吹田市、豊中市、能勢町の小学生3年~6年、総勢約90名。
最初のオリエンテーションでは、講師の皆さんを紹介したのち、大阪府立豊中高等学校能勢分校の生徒による、プレゼンテーションもありました。プレゼンでは、「林業」と「ゼロカーボン」について、分かりやすく教えてくれました。
その後、3つの班に分かれて、午前と午後の時間を使い、「生きものさがし」「森のお話・林業体験」「イーゼル・パズルづくり」3つのアクティビティを楽しみました。スギやヒノキに囲まれた能勢の森では、時折涼しい風も吹き、木陰ではいくぶん過ごしやすく感じます。
「生きものさがし」では一人ひとり、虫取り網やかごをもって森や川の生きものを探しました。コオロギやバッタ、トンボの仲間、カニやカエル、メダカまで。キレイな色のハンミョウも見つけました。捕まえた生きものの名前を講師に聞いたり、見せ合いっこしたり。長靴を履いている子は川の中にじゃぶじゃぶ入っては石をひっくり返し、生きものがいないか覗き込んでいました。時間があっという間に過ぎていきます。
「林業体験」では、森や林業のお話を聞いた後、1本のスギを切り倒すことに挑戦しました。みんなでノコギリを使って少しずつ伐っていき、最後はスギに結び付けた縄を力を合わせて引っ張って、見事倒しました。倒れた木の枝を枝切りハサミで切ったときの爽やかな香りに鼻をくんくん。お土産に持って帰ったお友だちもたくさんいました。
場所を移動し、木立の広場では木を使って「イーゼル・パズルづくり」。イーゼルづくりでは、5本の小枝を組み合わせました。中には、林業体験で自ら伐った枝を使う子もいました。また、年長の子が年下の子に自然に手を貸してあげる姿も見受けられました。できあがった力作は、その場でもらったかわいいイラストのポストカードを飾るのにちょうどいい大きさです。
パズルは、材料となる薄い輪切りの木をよく見て、まずにおいを嗅いだり、年輪を数えたり。「スギ」だとわかった人はいたかな?その後、木槌でコンコンたたいてバラバラにし、パズルの完成です。裏と表をよく見て、割れ目のギザギザを合わせて遊びました。
能勢の森で体を使って思いきり遊びながら、森の大切さや豊かさを感じ、学んだ一日となりました。
みなさんからのアンケート回答をいくつかご紹介します。
【子どもたちから】
能勢に行って、自然のかおりがしてよかったです。
能勢には色んな生き物がいて楽しかった。
生きもの探しが特に楽しかった。普段、虫を捕まえたりしないので、コオロギを捕まえられて楽しかった。能勢の水は冷たかった。水の中の生きものはなかなか見つからなかった。大学生のお姉さん達が優しかった。自由時間に、同じ班で仲良くなったお友達と一緒に遊べた。
林業の大切さを知った。木をパズルにするのが楽しく、いい経験でした。
木を倒すのがドキドキしたのと、川に生き物がたくさんいてワクワクした。
年輪の数え方を初めて知って、数えるのが難しいって事が分かった。
いきものさがしでショウリョウバッタの大きさがぜんぶちがった。
【ご家族から】
同じ小学校の同級生は、いなかったようですが、仲良くなったみたいです。色々な人と交流できる貴重な経験でした。
初めての子供だけのデイキャンプでしたが、バスから帰ってきて、充実感いっぱいの顔で成長が感じられました。
友達と参加出来て、虫取りが楽しかったそうです。
家族で自然と触れ合う体験をあまり作れていなかったので、とても新鮮で楽しかったようです。
いまだに、写真立てを満足そうに見ています。割り箸でも代用できるとか、パズルを嬉しそうにママにさせようとしたり、テレビゲームの時間が少し減ってこういうのいいなと思いました。
なお、このイベントは、地域循環共生圏の構築に向けた広域連携の推進と、生物多様性の大切さの学びの場として、吹田市、豊中市及び能勢町が参画する能勢の里山活力創造推進協議会が主催するもので、今年度は昨年に引き続き当協会が運営事務局を担いました。
最新情報