7月最後の日曜日に能勢町の地黄湿地において、サギソウの観察会を行ないました。
オリエンテーション後、講師の上田萌子先生(大阪公立大学)の解説で観察会が始まりました。
まずは、地黄湿地の上池を見て回りました。
毎年行なっている本イベントですが、近年サギソウの花は下池でしか見ることがきませんでした。冬季に継続して行っている湿地内の草刈りや、流れる水を一極化させずに広範囲に染み渡らせるような水環境の改善作業が実を結んだのか、今年は上池でもたくさん見ることができました。
続いて下池へ移ります。
上田先生にサギソウをはじめ、ササユリ、モウセンゴケ、ホザキノミミカキグサとムラサキミミカキグサなど、夏の湿地に咲く花の生態について詳しく解説いただきました。下池の湿地袖部の2年前に保全活動メンバーで設置した防鹿柵の中では、ササユリなどの多くの里山の植物が見られるようになったことも紹介され、保全活動の重要性とその成果についてもお話がありました。
先生の解説の後は、参加者のみなさんはサギソウを見たり、ハッチョウトンボの写真を撮ったりと思い思いの時間を過ごしました。
暑い最中でしたが、真っ白のサギソウに涼を感じ、充実した観察会になりました。
次回の地黄湿地観察会は10月中旬に開催予定です。
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