11月26日(日)、三草山の麓にある神山のため池の水抜きを行いました。
稲刈りや冬野菜の植え付けも終わった、水をあまり使わないこの時期に、一気にため池を掃除してしまおうと十数年前からやり始めた水抜き。遊休農地再生事業「タガメの田づくり」の活動を行っている田んぼにもここの水を供給しています。
今年はまた一段と寒い日に当たってしまいましたが、普段からこの場所で保全活動を行っている能勢みどりすとクラブのメンバーに加え、エイチ・ツー・オーリテイリングの社員の方や地元の方なども参加され、賑やかな日になりました。
現地に到着してすぐに池の栓を半分くらい開けて放水を始めます。水が抜けるのに時間がかかるので、その間に準備や池の周辺の草刈りなどをしておきます。
この水抜きは、ため池の泥などを流す掃除はもちろん、あわせて外来種(ウシガエル)の駆除や生きもの調査なども行います。今年は特に、外来種ではないのですが繁茂しすぎたヒシの掃除を中心に頑張りました。
半分くらい水が抜けた時点でウェーダー装着チームが入水します。今年は4人で入りました。いくら厚手のウェーダーを着ていても冷たいものは冷たい。我慢してレーキを持って池の奥からヒシをひっかけて入口へ運びます。
今年はロープを使って池全体からヒシを集めてこられないかと試しにやってみました。
成果は・・・まぁまぁでした。池の周りはあっという間にきれいになって、池の水もほとんど抜けました。水が減ってくると生きものがよく見えるようになります。
今年はこの時点で「なんか少ないな?」と思うぐらい水生昆虫が見つかりませんでした。
そのかわり、十数年振りに現れたものが・・・ウシガエルのオタマジャクシです。
いつの間にか繁殖してしまっていたようで、6匹捕獲しました。午後からもやっぱり例年に比べて生きものは少なかったです。猛暑の影響でしょうか。
ガムシ、ギンヤンマヤゴ、ハイイロゲンゴロウ、ミズカマキリといつものメンバーが見つかっただけでした。
来年はもう少し奥まで池掃除をして調査の範囲も広げたいと思います。
参加していた子どもたちが薪割りをしてくれたのですが、割った木からいろいろな幼虫が出てきました。一番多かったのがカミキリムシ(何カミキリかはわかりません)です。
そこから「カミキリムシの幼虫って美味しいらしいよ」という話になりました。
思い立ったら即行動したのは水生昆虫の講師の藤井さん。串に刺したカミキリ幼虫を炙りだしました。「生はちょっと…」ということでした。味はクリーミーな感じらしいです。さすがですね。貴重な情報ありがとうございます。
ちょうどその頃、別のチームは、エイチ・ツー・オーリテイリングの方々と一緒に、ゼフィルスの森の散策へ出かけ、日ごろの保全活動の内容などをお伝えしました。「次は家族で保全活動に来たい。」といった声がありました。
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