春に引き続き、大阪教育大学の1年生を対象に、大阪森林インストラクター会の皆さんを講師に迎え、森林ESD体験授業を行いました。
1日目(11/15)は、主に国語専攻の学生さんが対象です。キャンパスを森に見立てて、色に着目して葉っぱや木の実などを観察する「森の色あわせ」と、樹木等の自然を鑑賞し、その中から、景色や場所、動植物などが1枚の絵になるように額縁を置いて作品にする「森の美術館」に取り組みました。
授業を受けた学生さんの感想の一部を紹介します。
ピンク色は自然界には存在しないだろうと考えていたが、探してみると枯れかけの葉っぱなど、意外に存在していることに気付いた。秋と言えばイチョウの黄色、モミジの赤であると思っていたが、それだけではなくもっと多くの色が見つかった。普段は意識しない景色は、多くの色彩に満ちていることを発見した。
額縁を持って作品を作る活動では、みんなの色々な発想を知れてすごく面白かったです。普段は何気なく見過ごしている風景が、額縁をかざすだけで一つの作品になるのがすごくいいなと思いました。大教大は自然がたくさんあるので季節によって違った顔を見せてくれるのが魅力だと思います。これから冬が本格的になってくるのが楽しみです。
自ら外に出て自然の中で探し物をするという経験は、小中学生以来のものでとても新鮮な気持ちになりました。インストラクターの方々が、ところどころ自分たちのことを小さい子扱いしてくださったことも相まって、本当に小さい頃に戻ったような気分で純粋に今回の特別授業を楽しむことができました。
自然に触れ、遊びながら学習することで、植物の特徴や環境状況について楽しく学ぶことができてとてもいいなと思いました。しかし、子どもと授業の中で自然に触れ合うには、授業前に下調べをし、子どもが危険な目に合わないようにすることが大切だと思いました。森林だけではなく海辺での活動でも、貝殻を使って作品を作るなど自然を通して学べることがたくさんあると思いました。
感性は人によって違うので、大きな物ばっかり集めてくる子も居れば、色鮮やかな物ばかり集めてくる子もいるでしょう。芸術ではしばしば「正解なんてない」とよく言いますが、この場合は「正解だと思った物が正解」といった方が正しいような気がします。形状から想起されるファーストインプレッションこそ大事にしたい活動でした。
においのある葉を探すのが大変でしたが、インストラクターの方に教えていただいた桂という木の落ち葉から匂う綿あめのようなにおいがとても好みで、今回の活動で桂と出会えたことが良かったと思います。また、5 月くらいになるとヤマボウシという木が白い花を咲かせてきれいだという話を聞いて、5 月になったら見に行きたいと思っています。
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