秋晴れのキャンパスで、大阪森林インストラクター会の皆さんを講師に迎え、「図画工作」授業の時間を活用し、1年生の学生さんに森林ESDを体験していただきました。色や形などに着目して、葉っぱや花・木の実などを集めたり、色とりどりの葉っぱを活用したステンドグラスづくりに取り組みました。
教室での出欠確認、持ち物確認などの後、校舎入口に集合し、インストラクターから講習内容・目的の説明と、かぶれる植物やとげのある植物などの注意事項の確認がありました。
小グループに分かれて、キャンパス内で植物観察。ビンゴカードのお題(すべすべした葉、白い花、赤い実など)に合った葉っぱや花・実、落ち葉のステンドグラスの材料となる葉っぱを集めます。
それから黒い画用紙を切り抜いて落ち葉のステンドグラスを作成しました。工夫を凝らした素敵な作品ができあがりました。
授業を受けた学生さんの感想の一部を紹介します。
今回の活動はいろいろな科目を横断して学べるので非常に良いと思いました。周囲に広がる自然に目を凝らし、自然に触れてビンゴをそろえるのはとても面白かったです。フィールドワークによってクラスメイトとの仲も深まります。ここから、「なぜこの地域にはこの植物が生えているのか」等から、その地域の気候や地形の特徴、植物の生息できる場所の条件なども学ぶことができます。一方で、危険も伴うので注意も必要です。例えば、危険な虫がいる季節を避ける、教室に虫を連れてきていないかなどです。他にもステンドグラスを作る時は、危険な植物が生えていないかなどに注意しなければいけないので、先生側である僕たちは探索するところを入念に下調べしなければいけないと思います。しかし、注意するところはしっかりしていればとても良い授業になると思うので、先生になったら取り入れてみたいなと思いました。
今回のフィールドワークを通じて大阪教育大学の自然の豊かさを改めて感じると同時にこんなにも自然豊かなのにちゃんと見ていなかったことに気が付きました。最初ネイチャービンゴを渡されたときお題の物がどこにあるか見当もつきませんでした。しかし、構内を歩いてみると至る所にあり、大学内を見ているようでしっかり目を向けていなかったのだなと感じました。また、森林インストラクターの方に匂いのする葉や大教にある草花について教えていただき、より一層自然に関する関心が深まりました。
特に心に残っているのは、ネイチャービンゴの「香りのする葉っぱ」というお題のところで、ミントやローズマリーのような良い香りのするものを見つけなくてはならないと思い、頭を抱えていましたが、森林インストラクターの方から、「匂いがする葉っぱなら何でもよくて、臭くてもなんでも、匂いがあればOK」と言われてハッとしました。「香り」という言葉は、「きれいな良い匂い」がしているだろうという先入観にとらわれていたことに気づきました。子どもだったら、そんな面倒くさいことを考えずにすぐに見つけてくるのだろうなと思いました。
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