三草山ゼフィルスの森(能勢町)で、ゼフィルス類をはじめ様々な動植物の生息環境の維持・向上に繋げる保全活動のあり方について議論するため、今年度2回目の検討会議を開催しました。今年度実施した保全活動や調査の進捗状況を保全にかかわる関係者で共有し、防鹿柵の設置やネザサの管理など森の更新や管理に関する今後の方針を確認しました。
【森の更新・管理について】
森を若返らせるために、大きくなった樹を伐り、その切り株から萌芽を育てるといった管理を行っています。また出てきた芽を鹿に食べられないよう今年度中に防鹿柵を設置します。
この管理は年々場所を変え行っています。さまざまな成育環境の植生が混在する森林となり、結果として生物多様性豊かな場所へなるように進めています。
【災害・各種被害対応について】
近年の豪雨や台風などにより、ゼフィルスの森に向かう道にも被害がありました。今年度当初は応急処置的な補修を考えていましたが、ボランティア活動や学校課外教育を通じて本格的な石畳づくりが始まりました。
ゼフィルス観察会はコロナの影響で一般参加を募らず、少人数で実施しました。
その様子をYouTube動画で公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=wf9x5Df0ORs
【エリア内での調査・研究について】
日本鱗翅学会近畿支部によるゼフィルス類等蝶類のモニタリング調査や、大阪府立大学による防鹿柵の防除効果調査などが行われました。
各種調査結果については、今後HPで公表していく予定です。
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