和泉葛城山ブナ林をフィールドとする調査研究の成果を共有し、今後の保護増殖活動に活用することを目的として、研究交流会を開催しました。
今回は「和泉葛城山の鳥類」のテーマに、中村進さん(日本鳥学会・日本鳥類標識協会会員)、風間美穂さん(きしわだ自然資料館学芸員)から、1997年〜98年に実施した毎週1回の鳥類センサス調査の結果、2000年より実施している鳥類標識調査(バンディング)の結果を中心に、和泉葛城山における鳥類の生息状況及びその特徴、この20年間の変化などについて報告していただきました。
和泉葛城山は渡り鳥の休息地にも利用されるため、四季を通してさまざまな鳥類が観察できることから、古くから探鳥地、調査地として知られていました。
和泉葛城山ではブナ林特有の鳥が生息します。写真左はオオアカゲラ、写真右はクロツグミです。これらは低地ではほとんど見ることができない鳥です。
市街地で普通にみられるスズメ、カワラバト(ドバト)、ハシボソガラスは、和泉葛城山では見られません。
在来種に影響を及ぼすことで特定外来生物に指定されているソウシチョウは2018年から急激に増加しています。
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