能勢小学校では、6年生が「森林の整備・木材の利用・昆虫の飼育観察」をテーマに森林学習を実施する中で、能勢産の木材でゴッホの椅子を製作しました。
「ゴッホの椅子」とは、フィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた絵画で、ゴッホが部屋に置かれた椅子を描いたものです。
スペインで日用品として昔から作られているもので、機械を使わずに手工具のみで削り、接着剤も釘も使わずに組み立て、座面はガマを縒って手編みしている椅子です。
切り倒しから各部材に加工するまでの工程を保護者や地元の方に協力いただき、児童たちは、部材を削り馬にまたがってドローナイフで削り、手回しドリルで穴をあけ、小槌で打ち込み、クランプで締め上げて組み立て、イグサ縄で座面を編む、一連の椅子づくりの工程を児童45名と教職員10名がともに体験しました。
校長先生の声
出来上がった椅子は、6年生の記念制作として学校内に設置し、これから先、多くの児童生徒が学校内のコミュニケーション空間で座り、いつまでも利用されていくことでしょう。そして、この椅子づくりをきっかけに、今後、「木をつかったものづくり」「グリーンウッドワーク」「家具」「SDGs」「森林活用」などに興味を持ってくれる人が現れ、人と人がつながり、能勢の人たちの趣味や生きがい、多忙化している現代生活の「癒し」の体験に結びつくことを期待しています。
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