
かつて大阪府八尾市に数多くあったため池では、年に一度池の底に堆積したヘドロを取り除くため、池の栓を抜く作業「ドビ流し」を行っていました。池から流れ出た水とヘドロは、田畑に流れ込んで、次の農作のための土壌改良に利用されていました。池底に残ったドブガイや魚は、食料として採集されてもいたのです。この「ドビ流し」によって池の水質は保たれ、生物の生育環境が維持されてきたのです。
ドビ流しは別名「底樋抜き」とも呼ばれ、池の樋(=栓)を抜くことで行われます。
底樋抜き前![]() | ![]() | 底樋抜き後![]() |
時代の変遷とともに、ため池が利用されなくなり、ドビ流しはほとんどの池で行なわれなくなってきました。当協会が保全するこのため池では、水質を浄化するため現在でも年に1度このドビ流しを行って、流出したニッポンバラタナゴやヨシノボリなどの生き物たちを捕獲して、再び池に放流しています。
毎年11月ころ、池の大掃除「ドビ流し」を行ってます。掃除の際に流れ出るニッポンバラナゴをはじめとしたため池に生息する生物の捕獲調査も実施しています。